食養内科

虚証の医学② 気虚と血虚、陰虚と陽虚

虚証の特徴 
①元気が足りない。疲れやすい。すぐ休みたくなる。座りたくなる。横になりたくなる。動作はのろい。
②胃腸が弱い。軟らかい物を好む。甘い物を好む。
③痩せ形で太れないタイプ。太った人は水肥りあるいは脂肪肥りタイプ。


気虚と血虚、陰虚と陽虚
虚証とは元気のない体質のことを言うのですが、元気がないという状態を中医学の言葉でいうと気虚といいます。
休むことなく働けば、元気は一時的になくなるでしょうが、虚証の気虚はそのような、一時的な気虚ではなく慢性的な気虚です。気虚になる人は、その背景に血虚があります。血虚とは血が少ないというような意味ですが、現代風に言えば、栄養状態が悪いということになります。

虚証の話を続けると、虚証には、気虚、血虚の外に、陰虚、陽虚という状態があります。
陽虚というのは陽気の虚で、温まった気がないという意味です。冷えがあるという状態です。血虚の人は血が少ないので、体は冷える感じになります。これが陽虚です。
陰虚は陰液の虚です。病気が長くなり病状が進むと、栄養も悪くなり、体の水分が少なくなり干からびた感じになります。そうすると冷えが進んで、火照るというような状態になります。火照るというのは熱く感じるようになるのです。

血虚が進むと陰虚になります。陰虚になると熱の症状が出てきます。そうすると元気があるような行動をします。これは見かけだけで実際の力はなくなっています。
体は熱くなって、喉が渇いたり、空咳が出たり、上半身が熱い感じになります。又、精神的にはイライラしたり、不眠傾向になります。これが陰虚です。
若い人でキレるという人がいますが、これも陰虚の症状の一つと見ることができます。体力が低下しているのだから、静かにしているのは理解できると思いますが、体質がもっと悪くなると、外見的には元気そうになる所が不思議なことです。
陰虚になると元気そうに話したり、怒ったりするのですが、それも一時的なことで、その後は強い疲労感が出てくるのです。夕方になると微熱が出るというのも陰虚の症状です。
食生活の内容に問題があると、初め血虚が現れます。血虚になりやすい人は胃腸の機能が弱い人が多く、甘いもの(砂糖、果物など)や、やわらかい食べやすい物を好む傾向があるので、それを用心しなければなりません。パン類、めん類など粉を使った食品は、食べ過ぎると血虚の原因になります。

平成24年4月24日 食養内科勉強会資料