食養内科


 食べることをコントロールすることは大変難しい。美味しいものはいっぱいあるし、自分が調理をしなくてもすぐに食べられるものはいっぱいある。
 食べたい物を我慢すればする程食べたくなる。食べ物を我慢していると我慢した分だけ食べたいという欲望が高まる。そして自分ではその欲望がコントロール不能になる。
 コントロールが不能になると、食べても食べても満足できず、食欲の怖さを知る事になる。
 肥満に対する私の食事指導は、食べ物を我慢する食事療法ではなく、太らないような食べ物、食べ方になります。体は必要な栄養成分を食べないと不満が残ります。必要な栄養成分を食べて体が満足して食事が終わり、そこに過剰な栄養成分がなければ、肥満になることありません。
 我慢をしていなければリバウンドのような異常食欲が起こることもありません。このような満足するまで食べて、肥満にならない食生活は野生動物の食生活をから学ぶことができます。野生動物は調理をしません。自然のものをそのまま食べますから、調味料もありません。腹が減ったら食べ、腹が満足したらやめます。
 しかし人間は野生ではありませんから、調理をして食べれるものを作ります。そしていくらでも美味しいものを作ります。そうすると、食べ過ぎになる心配が出てきます。
 どんな料理を食べたらよいかを考えた時、日本の伝統的な食生活が参考になります。日本は長い歴史がありますから、食生活も長い歴史の中で、日本の気候風土に合った食事がありますから、その食事の中に太らない食事の基本があります。
 外国の料理を食べたり、新しく加工して作りだした食品を食べることは日本人が人体実験をしているようなものです。これは危険なことに挑戦しているようなことになります。危険なことに挑戦することは喜びでもありますから。やめられないかもしれません。
 体重が危険領域に入ったら止めなければなりません。体重が増えて危険領域に入ったと思ったら、自分の行っていることを反省し改めなければなりません。そうしないとつらい症状が出て苦しむことになります。

 具体的な注意事項

① 食べ方
 よく噛んで食べる。特に主食のご飯はドロドロになるまで噛む。よく噛むと吸収が良くなり、満足するので食べる量が減る。
食事中はテレビ、新聞を見ないで食べることに集中する。

② 調理の注意
 味付けは薄くする。塩、砂糖等を少なく。醤油、ソース、マヨネーズ等を控える
油の料理は減らす。

③ 食品の選択
 ご飯(米飯)をしっかり食べる。米を食べると太るの言うのは間違い。米は未精白米(玄米、胚芽米、分搗き米)を勧めます。
嗜好品(菓子類、酒類)を減らす。パン類、果物類は嗜好品と思った方が良い。
 
④日常生活
 自分の食事を作る時間を確保する。食事を摂る時間を確保する。忙し過ぎる人は肥満になる恐れがあります。

平成24年6月26日 食養内科勉強会資料