食養内科

63 C型肝炎が治った話

 最近、松井病院食養内科に通院中の患者から聞いた話です。
 その患者はタクシーで松井病院に来院されたのですが、そのタクシーの運転手が元食養内科患者でして、通院中の患者に「私はC型肝炎を食養内科で治した」と言ったそうです。運転手は千葉に住んでいる人でした。
 私は千葉に住んでいる人で、C型肝炎を治した人の記憶は一切ありません。何しろC型肝炎が治ったと言ってよい人は一人しかいないのです。その一人の例は2004年に日刊ゲンダイという新聞の取材に応じて記事にしてもらったことがあります。
 もしその運転手がC型肝炎を治したとしたら、食養内科に通院しなくなってから治ったのだと思います。ですから私は全く知らないのです。
 もし治ったのであれば、私はC型肝炎の治癒を2名経験したことになります。

 2004年に載った日刊ゲンダイの記事と、その患者の肝臓の状態がどのように変化したか検査の数値を紹介します。

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持病と手を切る荒ワザ、裏ワザ 第3弾
肝臓病 食養生をベースに酵母や漢方薬を飲む


 肝臓病の中でも最も手ごわいのがC型肝炎。治療がうまくいかないと肝硬変から肝がんへ進む。C型肝炎の治療にはインターフェロンを使うのが一般的だが、インターフェロンが効くのは全体の3割とされている。
 風邪症状、食欲不振、抑うつ症状などの副作用もある。松井病院の「食養内科」では、“生態学的栄養学”といわれる食養生をベースに慢性病の治療に取り組んでいるが、C型肝炎にも効果を挙げている。
「食養生というのは、主食を玄米や五分づき米といった未精白米に切り替えて、副食は大豆製品、緑黄色野菜、小魚、ごま、植物油、海藻などを中心にしたものです」(食養内科部長の長岡由憲氏)
 C型肝炎の29歳男性は、食養生に加えて、微量栄養素の宝庫であるビール酵母のエビオスと、肝臓にいい漢方薬である柴胡清肝湯と加味逍遙散を飲んだ。前出の長岡由憲部長が言う。
「インターフェロン治療を拒否して当科に来られたのですが、1カ月後には体のだるさや立ちくらみが消え、2カ月後には吐き気がなくなった。体調は徐々によくなり、304のGOT値と657のGPT値が2年後にはそれぞれ28、41と正常値になった。C型ウイルスの活動を調べる核酸定量検査の値もガクンと下がった。C型ウイルスは消えてはいないが、肝炎の状態から落ち着いてきている。現在は薬はエビオスだけ。食養生は続けてもらっています」
 脂肪肝は食養生だけでもよくなる。1カ月入院して食養生のノウハウを学び、退院後それを実践した男性は、半年後にGOT、GPT値が正常になった。宴会などが多い50代の脂肪肝の男性は、調子が悪くなると1週間食養内科に入院して体調を立て直すと言う。
日刊ゲンダイ2004年1月8日


平成24年6月27日
著作 長岡由憲