食養内科

病的体質の話   印刷用【PDF】はこちら≫

 体質と言うと、生まれつきのものと考えている人が多いと思いますが、もう一つ生まれてから自分が作る体質があるのです。
私は子供の頃よく風邪をひいていました。これは大学生の頃まで続きました。大学生の頃、ある特殊な食事療法を行うようになってから、段々と風邪をひかなくなりました。
 この経験は私の体質に対する考え方を変えるきっかけになりました。それまで私が風邪ひくのは、生まれつきの体質だと思っていたのです。生まれつき風邪をひきやすい体質を持っているのだと思っていたのです。
 生まれつきの体質なのだから、これが変わるという事を考えたことはありませんでした。それが食生活を変えることによって変わったのだから、風邪をひきやすい体質というのは、生まれつきの体質ではなく、生まれた後の食生活がそういう体質を作ったのだと理解するようになりました。
 この経験によって、私は体質というものが2種類あることが分かりました。一つは生まれながら持っている体質です。これは遺伝的体質と言って良いでしょう。もう一つは、生まれてから後の不養生によって自分が作った体質です。これは病的体質と言ってよいしょう。
 この二つの体質に名前をつけると先天性遺伝体質と後天性病的体質になります。
 先天性遺伝体質は一生変わらない体質です。後天性病的体質は刻々と変わる体質です。食事療法を行って体質を変えると言うことがありますが、それは後天性病的体質を変えているのです。
 多くの慢性病は先天性遺伝体質と後天性病的体質が重なって発生しています。先天性遺伝体質は変えることはできませんから、これはどうすることもできません。後天性病的体質は自分で変えることができますから、これを変えてゆけば、病気を治すことができるのです。

 アトピー性皮膚炎は、親からもらった遺伝的体質と生まれた後の不自然な生活習慣が重なって発生したと考えることができます。遺伝的体質は変わることがありませんが、自分の生活習慣を変えれば、後天性病的体質を変えることができますから、遺伝的体質があっても、病的体質が改善されたらアトピー性皮膚炎が良くなる可能性はあるのです。

先天性遺伝体質一生変わらない
後天性病的体質刻々と変わる

平成24年9月25日 食養内科勉強会資料