食養内科

12 釈迦の説くメタボ対策  <<印刷はこちらから
 
お釈迦さまが食べ過ぎる人のために説教をしておられます。その経典を紹介します。

現在と未来の利益
南伝 相応部経典 3、13 大食
漢訳 雑阿含経 42、1150
かようにわたしは聞いた。
ある時、世尊は、サーヴァッティー(舎衛城)のジェータ(祇陀)林なる給(ぎっ)孤独(こどく)の園にましました。その頃、コーサラ(拘薩羅)の王パセーナデイ(波斯匿)は、大食を常とし、身体すこぶる肥え太っていた。その日もまた、王は例のごとく、大いに食い終わって、その肥大せる身体に大汗をかき、大息をついて、世尊のもとに来たった。
世尊は、王のそのさまを見て、偈(げ)をもって教えて言った。
「人はまさに自ら懸念(けねん)して、
量を知り食をとらねばならぬ。
さすれば、その苦しみ少なくして、
老いること遅く、よく寿を保つであろう。」
その時、スダッサナ(善見)と名づくる1人の少年が、座にあって、王の後に立っていた。王は、その少年を顧みて言った。
「スダッサナよ、なんじは世尊によって、いまの偈をそらんじ、わたしの食事の時に誦(じゅ)するがよい。わたしは日々なんじに百銭ずつ、常時の施(せ)をなすであろう。」
「大王よ、かしこまりました。」
そこで少年は、世尊のもとにあって、この偈(げ)をそらんじて、かの王の食事のたびに、これを誦(じゅ)した。
「人はまさに自ら懸念(けねん)して、
量を知り食をとらねばならぬ。
さすれば、その苦しみ少なくして、
老いること遅く、よく寿を保つであろう。」
かくして、王は、しだいに食の量を減じ、1ナーリの量にて満足するようになった。身体はしだいに肥大を減じ、健康を加え、容貌また端正となった。王は、その手をもって身体を撫(ぶ)し、世尊のいます方を拝して、歓喜して、三たび言った。
「まことに、世尊は、二利をもって、わたしに恵みたもうた。わたしは、現在の利益と、未来の利益とを得ることができた。」

増谷文雄著 「阿含経典による仏教の根本聖典」 大蔵出版

コーサラ国のパセ-ナディ王は大食で肥満でした。パセーナディ王は時々お釈迦様を訪ねていました。お釈迦さまも見るに見かねて王に注意したのでしょう。パセーナディ王はお釈迦様の注意を聞いて実行し肥満もなくなり、健康になり容貌も良くなったと言う話です。













平成26年6月11日
著作 長岡由憲