18.アトピー性皮膚炎とアトピー性皮膚

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  アトピー性皮膚炎は皮膚科的にみて種々の皮膚病変を呈するが、これは皮膚を引っ掻くために傷ができてリンパ液や血液がにじみ出て、又皮膚の常在菌が炎症の原因となってさまざまな病変を作るのである。したがって引っ掻かなければ、このような皮膚炎にはならない。そして、引っ掻いているといつまでたっても治らない。

 しかし、痒い時にはどうしても引っ掻かずにはおれない。だから掻いて傷を作り、炎症になる。引っ掻くと気持の良いものである。掻くまいと昼間我慢しても、夜寝ている時に知らずに掻いている。

引っ掻く前の皮膚をアトピー性皮膚と言う。これは乾燥して硬くなった皮膚である。痒くなりやすい皮膚である。

食事療法を行って、症状が軽快して、段々と掻かなくなって炎症がなくなっていっても、アトピー性皮膚は残る。

これでアトピー性皮膚炎が治った訳ではない。ちょっと油断して食事を元の状態にもどすと又、痒くなってすぐ悪化する。体質的には殆ど良くなっていない。痒みが良くなっても食事療法を続けていくとアトピー性皮膚も治る。これが治るとしっとりとした柔らかな普通の皮膚になる。

アトピー性皮膚の状態が改善する時間は症状のひどさや、年齢により異なる。症状がひどいほど長くかかるのは当たり前であるが、年齢では、若いほど治りは早い。

アトピー性皮膚が改善する時、炎症を起こさずに良くなる場合と、炎症を起こしながら良くなる場合がある。炎症が起こった場合に、体質が良くなっているのか、悪くなっているのかを見極めなければならない。

 

2003年10月

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