乾癬とアトピー

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食養内科に来院される患者さんで一番多い病気がアトピー性皮膚炎です.皮膚病としては、その外に乾癬、じんま疹、貨幣状湿疹などがあります。

 乾癬は私が学生時代になぜか興味を持った病気です。食養内科に勤めるようになって乾癬患者を治療することになり、11例の症例の経過をまとめて東洋医学会で発表しました。そして、その発表内容を論文として書いたものが日本東洋医学雑誌に掲載されました。もう二十年以上前のことになります。

 その後、アトピー性皮膚炎が増えてきましたので、興味の中心はアトピー性皮膚炎に移りました。

 食養内科を受診される患者さんは食事療法に興味を持っている人が多いので、食事療法はスムーズに行なえます。食事療法に興味のない人は、皮膚病に何で食事療法なのかと疑問を持たれると思います。

 私は自分の自律神経失調症のような体が食事療法によって改善したので、いろんな病気が食事療法によって良くなるのではないかと思ったのです。皮膚病に関しても皮膚の病気と考えないで、からだ全体の病気と考えて、食事療法によって体を治せば皮膚病も治るのではないかと考えたのです。

 アトピー性皮膚炎に関しては、食物アレルギーの考え方があって、食事療法が行なわれていますが、乾癬も歴史的に見ると様々な食事療法が行なわれてきました。例えば減脂肪食、低カロリー食、低蛋白食、菜食、無塩食などあります。

 私が経験した乾癬患者について言うと、肉食が多い人、大食の人が多かったと思います。魚が多く食べる人もいました。大食というのは普通の二倍から三倍食べるのです。

 アトピー性皮膚炎の場合は早食いの人がかなりいます。早食いは結果的に大食いになります。

 乾癬は北欧に多く発生するので、日光が足りないことが原因の一つとして挙げられています。それでビタミンDが外用薬として治療に使われています。

 乾癬とアトピーはどちらも赤い皮疹になりますが、見かけで言うと乾癬は輪郭がはっきりしていて、アトピーは輪郭がぼんやりしています。出始めはどちらも肘や膝に出ることが多いのですが、乾癬は伸側に出て、アトピー屈側に出ます。

 乾癬もアトピーも細菌感染によって起こる病気ではないので、まわりの人にうつる事はありません。

 治りにくい皮膚病で困っている人は、食事療法を行なってみることを勧めます。食事療法は体の中から治すので時間はかかりますが、皮膚病が良くなるだけでなく、からだ全体の調子が良くなります。

平成161019日 食養内科 勉強会資料

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