気虚という病症

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気虚は中医学の言葉ですが、元気が乏しい、元気が足りないという状態です。症状で言うと疲れやすい、体がだるい、すぐ横になりたくなる状態です。

気虚の症状が出た時に休養を十分取るか、睡眠を十分とって治る場合はそれで良いでしょうが、休養をとっても、睡眠を十分とっても気虚の症状がとれない場合は、次に血虚を考える必要があります。

 血虚とは血が乏しい、血が足りないという状態です。西洋医学的に言えば栄養不良、栄養状態が悪いということになります。栄養状態が悪いと、いくら休んでも回復したという感じが出てきません。慢性的な疲労感になります。

 現代の栄養失調は保全素*の欠乏ですから、体重があって、見た感じで言うと栄養状態が「良」であっても、内部が栄養失調、あるいは栄養のアンバランスになっているのです。

  体がだるくて疲れやすいのが治らないと、何か病気があるのではないかと思い、医療機関を受診しますが、血液検査をして、異常が出ないと「病気はない、心配ない。」といわれます。

 本人も一応納得して仕事を続けるのですが、やはり体調が悪いので、今度は別の医療機関に行きます。

 そこででも血液検査をして、異常が出ないと今度は「うつ状態」と診断され心療内科か精神科を紹介されます。そこでは精神安定剤か、抗うつ剤を処方されます。

 その薬によって、症状が軽快する場合もありますが、病的な体質が治ったわけではありませんから不安は続きます。

 このような状態になって困っている人は精神面だけでなく、肉体面も考えて食べ物、食生活に注意を向けていただきたい。食生活を変える事により血虚が改善されれば、気虚も徐々に改善されてきます。食事による体質改善は3ヵ月位続けると効果が出てきます。

 気虚で太れない人は、胃腸が弱く、たいていは血虚になっています。このタイプの人は、食事が終わった後、すぐ動いてはいけません。食事の後、何もしないで30分は休んだ方が良いのです。昼食では食事を含めて1時間は休み時間をとったほうが良いでしょう。食事の時、テレビや新聞も見ないほうが良いのです。血虚の人は血の量が少ないので、食べている時は、腹に血が集まって頭や四肢の血は少なくなっているのです。

 *保全素と言うのは体の働き維持するための栄養成分で、タンパク質、無機質、ビタミン類のことです。

食養内科勉強会資料 平成161221

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